写真:大学寮でボヤ騒ぎがあった
大学寮の火災報知器が鳴り渡るのは日常茶飯事なので、この日も無視し、勉強していた。
(テスト期間真っただ中)
するとこの日は、8階までひと部屋ひと部屋開けて、「避難して!」と。
外に避難すると、同じ学部のアルメニアンボーイがにやにやしながら近づいてきた。
火事の話もそこそこに、
「夏休みのプランは?」
と聞くと、
「メタリカのコンサートに行って、アルメニア帰って、その後中国に行くかもしれない、そしてキプロスのアルメニア大使館でインターンシップだよ!」
なんて予定満載だ。
話はテストに移り、
「テストまだある?」
と聞かれたので、
「あさって欧州連合の政策のテストだよ」
と言うと、
「チーティング余裕だったよあの先生!」
欧州連合の政策(講義+セミナー:6単位)
20 歳かそこらの学生がチーティングにいそしむ姿は微笑ましいが、私のような良い大人が必死こいてチーティングする姿は、想像しただけでちょっと恥ずかしいので、私は当然そのまま記憶勝負した。
28点満点:60分
ロングエッセイ:2題から1題回答(1x10点)
ショートエッセイ:4題から3題回答(3x4点)
デフィニション:4題から3題回答(3x2点)
という構成。
ハッキリ言ってこの日の朝は気が重かった。
「胃が痛い」という状況にも似てた。
オールエッセイで構成される試験の上、私が登録した本枠は最終スロットなので、落としてもリテイクの機会はない。
一応事前に、想定問題の例として、57つの質問がアップロードはされていた。
しかし57つのエッセイを作成して覚えることは不可能なので、セメスター3の歴史と同じ方式で、エッセイを構成するキーワードを抽出して、できるだけ頭に叩き込んで、当日作文する作戦で突入した。
前のスロットで受験済みのロシアンマダムに試験内容について聞くと、
「すべての出題はアップロードされた質問に関連してるから大丈夫よ」
「プレゼンを実施していれば+1グレードもあるし」
「私にとっては今学期一番簡単な試験だわ」
などと、のたまう。
ウクラニアンボーイも、
「チーティングできる試験だったわ、まあしなくても結局簡単だけど」
実際、受けたあとは、ナーバスになるほどの想像してた試験よりは難しくなかった。
でも、私には「簡単」なんて口が裂けても言えない。
・ロングエッセイが、実際はロングではなく、10~12センテンス程度だったこと
・なのでショートエッセイも更に短くて良かったこと
・2題から1題、4題から3題、と取捨選択ができる構成だったこと
と、これらの要素により、カンペキかどうかはともかく、エッセイを埋めることはできた。
しかし、スライドの復習、57の質問の回答作り、これだけの準備段階で半端ない時間を費やしたし、最後にそれを覚える作業がある。
歴史なら流れがあるので記憶に定着しやすいが、条約で決まったこと、EUの政策の内容、特徴や問題、なんて純粋な記憶勝負なので、正直苦痛でしかない。
そして覚えられません。
ちなみにロシアンマダムにとって「国際経済学」が今学期の「nightmare」であり、ウクラニアンボーイも「国際経済学」を最終スロットに入れており、まだ終わっていない。
私は国際経済学は初週のスロットでグレード5を取ったので、まあみんなそれぞれの得手不得手があるということか。
この「欧州連合の政策」の結果は意外にも即日、その日の夜には発表されていた。
結果はグレード5。
テストの点数はグレード4レンジで、プレゼンテーションを実施したことによる+1グレードが発動したのだろうが、それにしても、私のあのエッセイがグレード4の点数を取れたのもちょっとどうなんだろう。採点は甘めかもしれない。
字汚いし。
まあロングエッセイを書けたことが大きいのは間違いない。
大学へ向かうときに「市場統一の取り除くべき3つの障害かぁ~、出題されそう」と考えていた、まさにそれが出題されたのは奇跡だった。
もう1つのロングエッセイの選択肢は問題すら覚えていない。
試験開始早々、試験問題をカメラにおさめた隣に座っていたハンガリアンボーイは良いグレードを取れただろうか。
ハンガリーの政治システム(講義:3単位)
欧州連合の政策のテストの翌日、昼からハンガリー政治システムという選択科目のテストを受けてきた。
・24 問の4択問題:24点満点
・制限時間 20 分
この試験も最終スロットの日程で、受験者は 10 名。
最初からこの日程に登録していたのは私1人だったので、他の最近登録してきた9人は全員リテイク組と思われる。
10 人しかいないので、試験終了次第、その場ですぐに採点された。
結果は 16 点。(グレード3)
勉強にかけた時間を考えると、これはショッキングな結果だった。
20 点くらいは取る自信があった。(誤答4問以内)
その倍の数誤答してしまった。
※ 2026/6/10 追記:成績はなぜかグレード4で登録されていた。講義を全出席した数少ない生徒のうちの1人なので下駄をはかせてくれたのかもしれない。
答案は回収されてしまうので、間違った問題で思い出せるものを、寮に帰ってから反省してみた。
いつものことだが、英語にまつわるものが一番多い。
・Party state について聞かれた問題(Party state の意味を理解していない)
→ Party (政党)システムに関する問題だと思い込んだ。
※ 講義スライドに Party state という言い回しは使われていないんだもの・・・
・First President を聞かれてた問題
→ First Prime Minister と思い込んで回答
※ 大統領という英単語を読んでるつもりでも、頭に浮かんでるのは首相という日本語
・Post materialism ~が選択肢
→ Materialism のみ注視し、Post を見逃し
※ 選択肢を読んでるようで読んでない、Post を見逃すと全く意味違う
・単に、Decrees という単語を知らない
・そもそも選択肢の英文が訳せない
タイトな時間で、一読ではよくわからない問題文もあった。
それにしても、MSZMP、 MSZP、MDF、SZDSZ・・・と、たくさん出てくる政党名を覚えていったのに、下のようにすべて英語名で書かれていたのが一番まいった。
Hungarian Socialist Workers’ Party(MSZMP)
Hungarian Socialist Party(MSZP)
Hungarian Democratic Forum(MDF)
Alliance of Free Democrats(SZDSZ)
こんなの、上記のようにカッコ書きがないと、どれがどの政党かわからないし、もはやどの政党のことか想像すらできない英語政党名の選択肢も多々あった。
一度最初の日程テストを受け、問題がどんな聞き方をしてくるかなど、チェックして2回目のテストに照準を合わせるというのが理想なのだろうが、今学期もそういった余裕を持てないスケジュールである。
だからリテイクの機会がないのは自分の選択なのでしょうがないのだが、ああショック。
範囲の広さに対して、出題トピックはかなり偏っていたのも悲しい。
来週には今期最後の試験であり、最大の強敵「国際法II」が控える。

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