2025/10/23

文明の歴史

 写真:日本についての講義もあった


今学期、必修科目の中では最も面白いと思っている科目、History of Civilisation である。

サミュエル・P・ハンティントンの分類による文明+αという感じでトピックが設定されており、トピックごとに講師も変わる。


毎週水曜に2コマ(合計180分間)続けて講義があり、6単位。

6週目の今週は、中国文明担当の講師が中国と台湾出張中なので、休講となった。


これまでの講義トピックは以下。


第1週:イントロダクション

・新世界秩序(もう一度中国が覇者となるか?)

・グローバリゼーション

・文明の定義と分類、文化(ハンティントン VS フクヤマ)

・文明の衝突(ハンティントン)

第2週:イスラーム文明

第3週:イスラーム文明

第4週:日本文明

第5週:インド文明

第6週:中国文明(休講)


評価は最終テスト無しで、学期中に実施される3回のオンラインテストで評価される。




日本文明


ハンティントンの分類によると、「文明」は7から8に分類されるが、(西洋、儒教、日本、イスラーム、ヒンドゥー、スラブ正教、ラテンアメリカ、アフリカ、仏教)日本は唯一、ひとつの言語ひとつの国民ひとつの文化ひとつの国家から構成されるユニークな文明であるということだ。

日本は中国・朝鮮とある程度繋がりを持つが、また同時に孤立しており、a Separate Civilisation と呼ばれる。


その特徴は、「西洋化せずに近代化を達成」「西洋と繋がっているが別物」「儒教、仏教、神道の混合」「西洋の個人主義に対し、集団主義」だ。


明治維新期に西洋モデルを取り入れ、急速な近代化を成し遂げたが、江戸時代に経済的・社会的・政治的発展の下地があってこそだそうだ。


で、これらを作り上げた背景について、講義中盤に説明が集中したが、日本の小・中学校で学ぶ基本的な事項がほとんどだった。


・環境

 → 国土の配置が孤立と繁栄をもたらし、南北に長い国土と梅雨が豊かな気候を与えた

・宗教

 → 神道・仏教・儒教の融合と影響(神道は現世、仏教は来世について、儒教は倫理観)

・社会

 → 稲作文化が「協力」的文化形成に影響 → 集団協調が個人より優先

 ※ 自然災害の多さ+居住可能地域が国土の25%だけ → 順応性の高い文化形成

 ※ 家父長制、義務志向性(日本)⇄ 目標志向性(西洋)、競争社会など

・歴史

 → 縄文~近代まで、日本人にとってはごくごく基本的な内容


かなりざっくりだが、講義内容は上記のようなものだった。


Moodle にアップロードされたテキストと追加資料は、日本人の論文を参照もとにしたりして、日本社会の特徴に深く切り込んだ内容もあり、私の経験と照らし合わせても全く齟齬のない良くまとまったものだった。




テスト1回目


10/17(金)に、第1回目のテストが実施された。

範囲は、イントロダクション、イスラーム、日本、西洋である。

当初予定された講義順番が講師の都合でころころ変わり、西洋は講義をしていないのだが、テキストの該当チャプターから出題ということとなった。


オンラインで、全部で12題

選択問題が7題で、記述が5題。制限時間は30分

日本:4題、西洋:2題、イスラーム:3題、ハンティントン:3題という内容だった。

 ※ 事前情報は制限時間が30分ということのみ


しかしレギュレーションに問題があり、グループチャット内で生徒が皆キレまくっていた。


3ページあったのだが、前ページに戻ることができないのだ。

かしこい生徒は、まず何問あるか確認するので、「次のページ」ボタンを押して、最終ページまで直行だ。

結果、前の2ページには戻れないので、最終ページの4問しか回答できないことになった。


私はというと、何ページあるかわからないので、とりあえず時間をかけず思いついたことから記述問題に記載し、あとで書き直そうという戦術で最終ページまで推し進めた

その結果、時間がまだ10分以上余っていたので、特に日本に関しての記述問題を精査して書き直そうとした。


えっ、ページ戻れないじゃん


終わった。


ちなみに日本文明に関しての記述問題は、

・なぜ Separate Civilisation と言われるか、最低5つの特徴を説明せよ

・国土の位置、自然環境、天然資源の観点から、日本文明を形成する要素を説明せよ

だった。




テスト体制の質


個人的には、

・何問あるか

・ページが戻れないシステムであること

は最低限、事前にアナウンスが必須だったと思う。


ページの戻れないシステムを伝えなかった件も含め、情報を事前公開しなかったのは、チーティング防止のためだとメールが飛んでいたが、チーティング防止を本気で考えるならペーパーで実施するべきだろう。


結局、生徒からたくさんの熱烈なお便りが飛んできた担当講師は最後に折れて、希望者には、10/24(金)に90点満点(10%減率)とするテストを再実施するというお知らせをした。

再テストを選択しない者も、それが終わってからの評定となる。


私はもう一回なんてめんどくさいので受けない。




あと、1問だけどうしても納得いかない問題があった。

What is not considered a "original characteristic" of Western Europe?

Only one answer is correct.

Tick the correct answer.


これ後の2文いるか?

正しくない記述を選べ」という問題だが、「正しい記述を選べ」という問題と認識して取り組んでしまった。


ちょっとテストの品質が悪すぎる。



ただ、科目としてはとても面白い





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