地図:中国の地理的特徴(出典:Google Maps)
前回のイントロダクションの続き+歴史である。
中国の地理的特徴
中国は、
南:ジャングル
南西:ヒマラヤ山脈(Himalaya)→ インドから切り離されている
※ ヒマラヤの北・北西部で中印は幾度も衝突(1962年:第一次中印国境紛争)
西:タクラマカン砂漠(Taklamakan)
北:ゴビ砂漠(Gobi)
さらに北:シベリア(Siberia)
という地理的要因により、比較的孤立化し、特に西側・北側が大きなバッファゾーンとして機能しており、他国の侵略を受けにくい。
独立した海洋航路もある。
地図:人口は東部に集中しており、北と西大きな緩衝地帯を持つ(出典:Google Maps)
日本、台湾、フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア。
日本、韓国、フィリピン、ベトナム、タイに米軍基地がある。
しかし、米国は既に兵器産業の生産能力の規模で、中国の後塵を拝している。
(一方で米国の国防費は、日英独仏中露印サウジ、ウクライナの合計より多い:SIPR, 2024)
台湾は半導体の製造工程の分野で世界最大(TSMC)であるため、台湾を中国に押さえられることは、ハイリスク。
→ TSMCの海外工場(日米独):リスク分散
地図:中国の係争地域(出典:Google Maps)
中露関係は「Frienemy (Friend + Enemy)」と言われる。
→ 中国は露との軍事同盟は結びたくない
※ 中国は露に相対的に優位なので、同盟を結ぶと、対等ではなく依存される可能性
中国経済の失速
中国のGDP成長率は、2010年に2桁だったものが、その後は1桁台で推移。
(2024年は5%)
世界のGDPに占める2国の割合の変化
中国:約4%(1990年)→ 約19%(2020年)
米国:約28%(1990年)→ 約24%(2020年)
全体の割合の変化
Developing Country:約20%(1990年)→ 約40%(2020年)
Developed Country:約80%(1990年)→ 約60%(2020年)
※ Developing Country の方が、Developed Country より容易に発展する。
(上がり幅が大きい)
GDP per capita で比較した場合、中国は米国に遠く及ばない。
(ポーランドより少し高い程度)
中国はGDPの成長率に対して、債務の拡大率が大きい。
人口動態も、2020年代から人口減少局面に入っており、2100年までに7億3200万人まで減少と予測されている。
中国の政治とソフトパワー
中国を米国より好む国々。気持ちの強さカテゴリ順。
・パキスタン
・エジプト、チュニジア、マレーシア
・露、土、ナイジェリア、ベネズエラ、アルゼンチン、インドネシア
可愛いパンダなのか、恐ろしいドラゴンなのか、というところで私のノートメモは終わっており、書くことをあきらめたのか、ブツ切りで講義が終わったのか、記憶はない。
毛沢東時代
Chinese Communist Party (CPP:中国共産党)
1919年 May Fourth Movement(五・四運動)
→ 日本による1915年の二十一カ条要求の不満が爆発(北京の大学生から始まる)
→ 中国革命の出発点
1921年 Chen Duxiu (陳独秀)-Li Dazhao (李大釗) + Comintern (コミンテルン)
: CCP 設立。 ※Shanghai (上海) に設立
1923-27年 CCP-KMT cooperation ※KMT (Kuomintang):中国国民党
→ Sun Yat-sen (孫文):三民主義(民族・民権・民生)1925年に死去
1927年 上海クーデター:実質指導者となったChiang Kai-Shek (蒋介石)が反共主義強化
→ 中国内戦
・CCP 創設者のひとり李大釗は軍閥張作霖に殺害される
・共産党敗北の責任を負わされ陳独秀は除名
1935年 Mao Zedong (毛沢東) はPoritbro/Standing Committee (政治局常務委員会)に昇格
→ 事実上の軍トップ ※ 毛になったことでコミンテルンの指示から離れる
1943年 毛沢東は Chairman of the CCP となる
大戦後は誰もが知ってる通り、毛沢東が国民党に勝利し、
1949年 The People's Republic of China (中華人民共和国) 成立
1949-76年 Communist transformation
・class struggle and ideology
・sovietisation
・heavy industry
・planned economy
1950年代、中国は以下のいずれも持ち合わせていなかった。
・資本依存型(Capital intensive)
・技術(Technology)
唯一持っていたものは?
・労働者依存型(Labour intensive)
1958-61年 The Great Leap Forward (大躍進)
・急速な工業化
・5~10年で西洋列強に追いつくことを目標
知識人は農村へ派遣され、鉄鋼産業構築に従事させた。
台所用品を溶かして、粘土製窯で鋼鉄をつくる。
→ 石炭の不足 → 木材利用 → 森林伐採 → 砂漠化の進行
※ それら鉄鋼は品質が極めて悪く使い物にならなかった
※ 農村を集団化、私有財産廃止、スズメ・ハエ・蚊の駆除で生態系破壊
→ 大飢饉が発生し1600~2700万の死者発生といわれる
※ 1961年には1,500cal/日の摂取カロリーまで平均値が落ちる(国際標準の半分未満の値)
制作は失敗
→ 1959年には毛沢東から劉少奇へ国家主席交代
1966-76年 Cultural Revolution (文化大革命)
・毛沢東の返り咲き
・Terror of Red Guards (紅衛兵によるテロ活動)
→ 政治的・イデオロギー的、苛烈な粛清
※ 紅衛兵は学生運動から始まり、毛沢東の指示を得て、破壊活動を全国で展開、仏教、儒教、キリスト教の偶像は破壊され、地主・富裕層に暴力がむけられ、多くの人が殺された。
毛沢東は、ヒトラー、スターリンを越えて、最も多くの人を死に至らしめた独裁者だと、講義のスライドで見せられた。
資本主義と共産主義
Why is capitalism so successful?
というトピックが講義中に上がった。
これは人間の基本性質「Selfish」にとても良くあっているからだという。
資本主義にはお金や地位などが刺激誘因(insentives)として加えられるため、皆競争して活動が盛んになる。
そして不平等が生まれる。
と、あまりに単純化しすぎな議論だが、一方で、共産主義は集団主義(collectivism)、平等、権利、社会サービスの無料化などをうたう。
しかし、共産主義でいかに利益分配ができるのだろうか。
また共産主義は刺激誘因(insentives)が小さいため忠誠心(loyalty)の促進が重要となる。
コミュニストは闘争が起こると信じるので、兵器を生産する重工業が重要。
資本主義は市場が生産量を決めるが、共産主義は5年前に政府が計画
→ 競争の欠落 → 製品の質⤵・価格⤴(資本主義は、質⤴・価格⤵)
市場の要求に対して、実際の状況とは常にギャップがある。
(5年前に注文した車が5年後に届かないなど)
これは不満につながるが、抑圧される。
重工業の主な資金源はソ連の援助。
その他、社会主義には「倒産」は存在しない、生産に余剰が出たとしても、ストックして、計画通り作り続ける効率性の悪さ、という話題をはさみ、第2~3週終了。
以上、講義メモと世界史の窓を参照しながらのまとめ作業おわり。
第4週は毛沢東の外交政策の話題から。



0 件のコメント:
コメントを投稿