China Studies の第4~5週目の講義内容のまとめである。
トピックに対して講義内容はけっこう話がそれるので、テーマ名と講義メモの内容は合わないが、まあ良しとする。
毛沢東の外交政策
キーワードは、
Modern state、Nationalist-communist-territorialist
Territorialist (領土主義者)として、
・香港(英国)
・マカオ(ポルトガル)
・チベット(事実上の独立状態)
・台湾(中華民国)
※ 新疆、内モンゴル、満州は1949年までに中国となる
の編入が悲願。
それぞれ順に、1997年、1999年、1950年に中国となり、残る最後のピースが台湾。
地図:マカオ、香港の位置(出典:GoogleMap)
朝鮮
1950-53年 朝鮮戦争(The Korean War)
・戦争開始前、北朝鮮は韓国よりはるかに工業的に発展(中国と近い関係により)
・中国は北朝鮮を支援。莫大な数の「義勇兵(Volunteer soldiers)」を派遣
・朝鮮半島の南北分断により中国とソ連は北朝鮮という緩衝地帯を確保
※ ソ連は北朝鮮と8km国境を接する
・日本にとって北朝鮮の存在が在日米軍の絶好の言い訳となる
→ 中国の潜在的脅威にも対抗可能
・北朝鮮は核兵器を使用したいわけではない
→ 米国の攻撃に晒されない保障:キム王朝の存続が望み
・韓国は南北統一にコスト面から後ろ向き
東西独の統一時、経済力は、西:東 = 3:1(現在も格差が残る)
朝鮮のそれは、南:北 = 24:1
台湾
2027年までに中国軍は台湾を奪取するという話がある(?)
16-17世紀 台湾は中国から独立した存在
17-19世紀 蘭・西が植民地化を試み、その後、明・清が支配
19世紀 中国は台湾を編入しようとしたが、大日本帝国に奪取される(日清戦争の結果)
1945年 日本統治終了
1971年 国連総会(アルバニア決議)にて蒋介石の代表は追放
→ 中国へ代表権が移り、安保理常任理事の地位も継承
しかし、この決議は、not return、not regain、not reconquer (台湾は中国に返還される、中国による主権を回復する、中国の再征服)を認めたものではないと、米台は主張。
※ 決議は台湾の地位については明示していない
事実上2つの支那となっているが、公式には One China Policy とされる。
・中国が台湾に固執する4つの理由
半導体(microtips):製造技術の面から非常に重要(サプラインチェーンに介入したい)
ナショナリズム:1つの中国の最後のピース(GDP⤵, Nationalism⤴)
地政学:開かれた海洋アクセスが台湾によってブロックされるかたち
※ 台湾の東海岸が欲しい
習近平(Xi Jinping)の意思もしくは野望(政権の存続が優先事項)
Strategic Ambiguity
一方で米国の戦略は、台湾有事に介入するかもしれないし、しないかもしれない、という戦略的あいまいさと呼ばれる政策。
これが中国には侵攻の抑止となり、台湾には独立の抑止となる。結果安定が保たれる。
米国はOne China Policy を認知。
政治的対立の一方、中台の経済的相互依存は進む。
台湾の若い世代は長い目で見たとき、台湾は独立すべきと考えるが、中国がそれを許してしまうと、チベット、新疆、内モンゴルなど他の地域でも同じことが発生する恐れ。
もし、中国が台湾に侵攻した場合、
①米国は何もしない
→ 国際的信頼を失い、米国の覇権終了
②米国の介入
1.米国が勝利(シミュレーションでは有事発生から1時間以内の決断が条件)
→ 多大な兵士の犠牲
2.米国が敗戦
チベット・インド、米国・ソ連
1950年 毛沢東、チベットへ軍隊を派遣
→ チベット代表団は自治を認める条件で併合を受諾
中国:歴史的に中国の一部
チベット:独自の文化と歴史を持ち、チベットは自分たちの領土
→ チベットの反乱(1959) → 中国により鎮圧 → ダライ・ラマ14世は印へ亡命
1956年 フルシチョフによるソ連スターリン批判から毛沢東とフルシチョフの路線対立
→ 中ソ対立
1959年 核開発協力を中止、ソ連技術者を引き揚げ
1962年10月、米ソがキューバ危機で忙しいところを狙って、中国が軍事行動、印と衝突。
→ 印が一方的に敗退
印の首相ネルーは非同盟主義を掲げていたが、米ケネディに支援を要請。ソ連は中立。
※ 第三世界:ネルー、周恩来、ナセル、スカルノなど
中国は停戦を宣言し、軍を引き上げるが、現在も中印関係は不安定。
1964年 中国核実験成功
1969年 中ソ国境紛争
→ ウスリー川(Ussuri River)珍宝島(Zhenbao Island)での衝突
→ 新疆(Xinjiang)やアムール川(Amur River)流域にも飛び火
→ 核戦争の脅威、ホー・チ・ミンの葬儀後の会談により鎮静化(コスイギン・周恩来)
→ 米中接近へ
1971年 ピンポン外交
名古屋で行われた卓球選手権後、米国チームを北京へ招待したことがきっかけで米中共同宣言までつながる
米国:ニクソン大統領・キッシンジャー(Kissinger)補佐官
秘密裏にパキスタン経由で北京入りしたキッシンジャーが、翌年のニクソンの訪中を調整
毛沢東との会談が実現し、米中共同宣言を発表(1972年)
→ 中華民国政府は国連から追放
1979年 米中国交正常化
米中ソの関係:
1949~1960s:中♡ソ
1971~1989:米♡中(ゴルバチョフ Gorbachev の訪中:1989)
1990s~2000s:米♡露
2001:米♡中♡露(テロ以降)
行政制度
Provinces(省):23省
Municipalities(直轄市):4市
Beijing、Shanghai、Tianjin、 Chongqing(重慶)
地図:北京、天津(Tianjin)の位置(出典:GoogleMap)
Autonomous Regions(自治区):5自治区
Xinjiang(新疆ウイグル)、Tibet、Inner Mongolia、Guangxi(広西チワン族自治区)、Ningxia(寧夏回族自治区:ムスリム)
→ 最初の3地区はバッファゾーンとして機能、他国の侵入を防ぐ
地図:行政区分(出典:ウィキペディア)
Special Administrative Regions(特別行政区):2地域
Hong Kong、Macau
・最高権力者
General Secretary(中央委員会総書記)
President(国家主席)
State Central Military Commission(中央軍事委員会主席)
これら三位一体で権力を掌握するのが習近平(Xi Jinping)
※ 習近平にとって総書記の地位が最も大事
The National People's Congress (全国人民代表大会:全人代)
最高国家機関(立法府)だが、実質的には共産党の決定を追認する機関
人民解放軍は国家に属するのではなく、党に属する。
以上、講義スライド、講義メモ、世界史の窓を参考にした、4~5週のまとめ。





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