写真:100ユーロ札をもらった
前回にも似たような依頼があったのだが、ムスリムガールから「ユーロのキャッシュをフォリントの電子マネーに変えたい」とメールが飛んできた。
銀行へ行ったがパスポートを忘れたことで、無駄足になり、イライラしているときに、「あ、もいっこ銀行あるじゃない」と私のことを思い出してくれたそうだ。
銀行だと思われている私はジェントルメンなので快諾し、現在のレートを調べて、フォリントを彼女のアカウントへ送金した。
大学の帰り、キャッシュを受け取りに部屋に寄った。
ラマダーン(断食)が始まったばかりの彼女は、もぐもぐして部屋から出てきた。
(日が沈んだ後は飲食可能)
100ユーロ札を受け取ったあとは、論文トピックのプラン作った?とかたわいもない話をしていたのだが、「同じ必修を何回落とせるか」という話になった時、彼女はしっかり知っていた。
私は昨日まで知らなかった。同じ科目を2回落単すると、放校(除籍)処分である。
コルヴィヌス大学の除籍要件
こういった期末試験や成績に対するレギュレーションは大学HPの Public Documents というページで公開されており、Study and Examination Regulations という項目からpdf資料内で確認することができる。(2024年版)
第 42.§が該当するのだが、その内容は、ChatGPTに公的文書っぽく翻訳させ、重要な部分の抜粋を以下に転機する。
学生在学資格の終了に関する規定
第1条 在学資格の終了
以下の場合、在学資格の終了の対象となる。
b) 2022/2023年度に最初の学年を開始した学生が、同一科目に関して履修登録の機会を2回消化した場合、または特別配慮が認められた場合は3回を消化した場合。
c) 2016/2017年度以降に入学した学生が、当該学習課程に定められた修了必須単位の50%以上を、学位取得に必要な履修期間中に修了できなかった場合。
d) 2020/2021年度以降に入学した学生が、最初の学期を除き、累積加重平均成績(GPA)が2.5に達しない場合。
g) 当該学習課程において、同一科目の不合格試験回数が6回に達した場合。
i) 当該学習課程及び当該総合試験において、該当分野/専門分野を締めくくる総合試験の不合格回数が3回に達した場合。
大学は、以下の場合、学生の在学資格を一方的に終了するものとする。
a) 次学期への登録を3回連続で行わなかった場合(ただし、第35条第1項a号に定める場合を除く)。
ということで、普段気にしていなければいけないのは、
・落単した科目は次回必ずパス
・GPA は2.5 以上
ということだ。これらを満たせなければ放校処分だ。
私が卒業した日本の大学を思い返すに、当時、私の学部は理系で、
・1年終了時の最低取得単位数 :40 (1科目2単位)
・3年終了時、教養科目に未取得単位がないこと
というしばりがあり、いずれかでも満たせなければ留年だった。
当時の私は1年目を 41 単位で滑り抜けたが、教養科目の中国語を何回も落とした。
ケツに火がついた3年生後期に、週4回の中国語講義に出席し、前期・後期分をまとめて取得し、留年は回避した。
教養科目は追加認定テストがまったくないわけではないが、基本は1発勝負の試験だった。
こちらの大学は数回テスト日程が最初からあるのでリテイクは自分の日程次第で可能だ。
私の両大学の経験をまとめると、
日本の大学は2回目の再履修を落とすと留年。(教養科目)
コルヴィヌス大学は2回目の再履修を落とすと除籍。
留年と除籍だと、処分結果が全然違うということはいったん置き、両者を冷静に比較すると、そこに至るまでの条件はあまり大差ない。
ただ、良く言われる「海外の大学は卒業するのが難しい」というのはその通りなのかも。
だって日本だと留年になる条件が、こっちでは除籍で卒業できないんだもの。
コルヴィヌス以外の大学は?
当然、気になったが、上述したような、公式文書をいちいち確認するのは骨が折れるし、自分の大学以外は情報の信頼度にそこまで注意は必要ないので、さっくりChatGPT に聞いてみた。
ハンガリー国内のBME、ELTE、デブレツェン、ペーチの各大学について問うたが、我がコルヴィヌス大学のように同一科目の履修登録数に制限は設けられていなく、同一科目のテスト受験回数に制限が設定されているらしい。
・同一科目の試験の受験回数は3~4回まで
という制限内でパスしなければ、コルヴィヌス同様「放校」処分である。
※ 正式規則を確認する必要がある人は各大学の公式文書を検索して参照のこと
私は3学期に「国際法」を落としたが、5学期に再履修して落とせば卒業できない。
これを、となりの大学 ELTE 風な規則に当てはめるとすると、”私は3学期に「国際法」のテストを1回受験した。これは落としてしまったが、あと2回は来年または再来年(卒業を1年延長)に再履修して受けることができる”となる。
うーん。
どちらが良いかと言われても、微妙である。
特にストレート(3年)で卒業する前提なら、結局どちらを選んでも大差はなさそうだ。
とにかく落単しない
必修科目はとにかく落とさないことに集中することが重要だ。
先述のムスリムガールは1年次の2学期「統計学」と「経済学概論」を落としているので、今学期両方とも再履修しており、もう落とせない。
メンタル強そうなので、大丈夫だろうが、再履修分そっくり講義数が増えるので、今学期の必修科目のボリュームを考えると、自分がその立場だったらとても対応できそうにない。
私も3学期は「欧州統合」と「米外交政策」を本当に落としてもおかしくなかった。
欧州統合については、今週クラスメイトから、
「どうやら半分くらいの生徒が落とした」
と恐ろしい話を聞いた。
これはけっこう衝撃的だったが、この会話相手の2人に、
「君らはどうだった?」
と聞くと、
「落とした」
という答えが2人から返ってきた。
国際関係学部の3つある専門の中で、前学期は「欧州統合ヤバすぎるらしい」と他の専門の生徒の間でもうわさになっていたので、いみじくもそれを証明するような会話だった。
私が落とした「国際法」は、「次回は合格できる準備をできるだろう」と思える試験だったが、「欧州統合」と「米外交政策」のテストは「二度と受けたくない」と思える試験だった。
これらも落単していたら、来年再履修、そして失敗して放校処分となっただろう。
言うは易く行うは難しであるが、
体調を崩さないこと、毎日淡々と粛々と勉強すること、テスト日程をよく考えて組むことをやりきることだ。

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