2026/05/05

国際関係学概論 第2回エッセイ自由主義の評価結果と第3回エッセイ:マルクス主義 難しすぎ

 写真:ハンガリーのソウル、ウニクムが増えてきた


セメスター4も終盤戦をむかえ、もうすぐ試験期間。

その後はみんな嬉しい夏休みだ。なので、もう夏休みの話題を話したりもする。


ロシアンボーイはキプロスで育ったため、ロシアとキプロスの二重国籍だ。


夏休みブダペストはすることがなくて暇すぎるので、モスクワに行きたい


と一緒に歩いて自由橋を渡った時に言っていた。

実際昨年の夏休み後も、同じことをボヤいていた。


しかしロシアは徴兵制度があるため、ロシアへ入国することはかなりリスクが高いそうだ。

おまけに戦争中なので戦地へ送られるリスクがもれなく付いてくる。


「ブダペストでバイトでも探したら?」

くらいしか言えなかったが、こちらにいるロシア人男子学生は、夏休み絶対にロシアへ帰らないそうだ。なかなか難しい青春時代を過ごしている。


国際関係学の2つめのエッセイの評価が公開された。

第2回エッセイは予想どおり第1回より低かった

こちらから講師へ問い合わせない限り、基本的にフィードバックなどはない。


ロシアンマダムは 30 点しかもらえなかった理由は何か、と講師に問い合わせメールをすると、A4のワード2ページも返事がきたらしいしかも何言ってるかわからない


ロシア語に翻訳かけてもわからなかったと言っていた。


それほどこの授業でやっている理論の理解は難しいということだ。





マルキシズム(Marxism):エッセイ3


前の記事で、第1回エッセイの結果と、第2回エッセイに苦労したことは書いた。

今思えばリアリズムはやはり書きやすかったと感じる。後の2つは非常に難しく、エッセイの作成は大変だったが、同時に非常に面白かった


第1回:リアリズム:現実主義(36/40点)

第2回:リベラリズム:自由主義(34/40点)

第3回:マルキシズム:マルクス主義(未採点)


なので、今回の第3回エッセイは、先回のエッセイ締め切りの2週間後には締め切りが来てしまうということで、かなり早めに始め、毎日少しずつ書き進めた。

最後なので、自分の納得いく状態で提出したいし、なんなら1番良い点数を出したい。


テーマはマルキシズムで、前回同様、6つのトピックから1つ選択

私が選んだトピックは以下。

マルクス主義Iの講義で明確に強調された3つのマルクス主義の原則を選び、それぞれの原則が21世紀の具体的な事例を説明するのにどのように役立つかを示し、講義で用いられた議論の構成に従ってください。(Google翻訳)


「??」


そもそも原則ってなんだ?3つ選べっていうから3つ以上ある中から選ぶのか?

となり、講義スライドの「Common principles」という題名のページを見て、


「選ぶべき原則ってこれ?」

とAIツールに聞いてみた。

「そうだ」というので、締め切りが月曜で、土曜日にはほぼ書き上げたのだが、AIツールにエッセイの評価をお願いすると、


「あなたがエッセイ内で論じているのは設問で指示されている3つの原則ではない


と指摘され、大幅な修正が必要になってしまった


19:30 から修正を始め、その夜は 23:30 に力尽きた。

翌、日曜は更に半日、ちょうど6時間くらいかけて、修正が終わった。


3つのエッセイとも、何を書くかのアイディアの前に、各理論を明確に理解することが最初の関門で、実際大変だった。


今回はそこの初っ端の理解が間違っていたので、最悪だった

ちなみに、今回の「21世紀の具体的な事例」は戦争ではなく、福島第一原発処理水の海洋放出による日中の衝突を取り上げた。





AIツールとの付き合い方


前々回の記事に少し書いたが、3回のエッセイの文章そのもの、つまり英文は、AIツールにチェックさせなかった

あいつらはどんな文章でも変化をつけてくるので、聞くだけ時間の無駄と判断したからだ。

そしてあいつらは聞いてもないことまで、ああだこうだと返答してくるのでブラウザのスクロール量も多くなり、これも時間の無駄だ。

また、もっともらしいウソを良くつく。

経済学の例では、不等号の向きが逆だったり、という致命的ミスを平気でする



とはいっても、使い方によってはやはり便利なので、ラインをしっかり決めて限定的なおつきあいに気を付けた。


・前提のセオリーの基礎知識を取り込む際には大いに使う

・エッセイ内の引用として使いたい論文の検索

・エッセイが要項に沿ってるか評価のみさせる

 ※ 評価の際、「修正案や提案は不要」と代替え案を書かせない(改善案を自分で考える)


特に、セオリーの基礎知識を習得していないと、設問前提が成り立たないので、AIツールに質問形式でやり取りを繰り返すことで、頭に定着させるのにもってこいだ。

誤情報の有無には常に気を配らなきゃいけないが。

エマニュエル・カントの永遠平和論なんかは、読んでも良くわからないので、内容を分かり易くかみ砕くことで、理解の初歩の手助けをくれるという点で、AIツールは非常に価値がある



で、逆に絶対自分でやることは


・エッセイのアイディア出し

・エッセイの構成と流れ

・エッセイの文章作成


特に、理論をどう絡めて、21世紀の実際の事例を議論するかという点の構想は、自分でやらないと、理論が身にならないので、こだわった。(というか当たり前だが)

実際には、考えながら書いては直し、という漸進的ステップを踏むのだが、ここの過程が一番の醍醐味だったかもしれない。大変だけど。


今回は早め早めに進めたおかげで、何度も読み直す時間が取れたので、スペルミスや単複などのシリーミステイクは恐らく撲滅できた。(と思う)

引用リストもアルファベット順にならべなおしたし。




エッセイの構成


評価が来るまでは、正しい方向性で議論しているか自信はない。

しかも点数は公表されるが、評価されたエッセイは返却されない

しかし、個別に問い合わせると冒頭のようにフィードバックがもらえるようだ。



私の今回の骨子は以下。


人間の活動の根幹には「生産」があり、それがあることで上部構造(superstructure)と呼ばれる、(国際)政治機関イデオロギー文化法秩序というものが構成される。

また見えてるもの(appearances)は、実際は根幹の物質的現実(material reality)によって理由または動機付けされているが、見かけ上、重要に見られてしまう

それがフェチシズム(fetishism)というものを構築し、それら根幹を覆い隠すような現象が生まれ、それは上部構造によって補完される関係となっている。


なんか、改めて自分で日本語書いてて、何言ってるか良くわからないが、とにかく上記の3本柱を3つの原則として選択し、21世紀の事象(福島第一原発の処理水海洋放出)を取り上げ、説明を試みた




①生産:電気の生産 ⇔ 原発(電気を生産するという欲望の究極の発電形態)

     ※ 安定電力を半永久的に生産可能(懸念:放射能、濃縮ウラン)


日本

見えてるもの:東電による説明、日本政府・IAEAの承認 ⇔ 海洋放出決定

根幹:経済活動を続けるための最も効率的な対処 ⇔ 海洋放出


中国

見えてるもの:道徳的反応(海洋放出の決定は周辺の安全への脅威と主張)

根幹:自国経済圏へのアドバンテージ構築

(西側秩序への継続的圧力・イデオロギーの拡張)

  ※ AUKUSで中国がIAEAを痛烈に批判したほかの事例で説明を補完



③フェチシズム

日本:AIEAと自国内の各機関の安全基準をクリアしていることで海洋放出を正当化

  ※ 経済活動を続けるための最も効率的な対処ということを見えにくくする

中国:批判のもっともらしい理由の裏にはイデオロギーの輸出・拡張



ものすごいざっくり書いてみたが、上記だけだとまあさっぱりわからない。

とりあえず、こんな内容をいろんなエビデンスを示して、こうだからああだ、ああだからこうだ、と自分の考えを淡々と書いた。


しかし気になったところは、事象が事象なだけに、技術的観点やデータの説明文にとられる割合も結構あり理論の当てはめに説明による割合は、前作2つのエッセイに比較して相対的に少なくなったことだ。


AIツールに出来栄えを評価してもらったときは「そんなの関係ねぇ!」「3作の中で一番良くできてる!」と褒め殺してくるが、まあ結果をお楽しみにという感じである。



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