写真:ハンガリーのサンドイッチのパッケージ
これから私に食べられるのに、みんな笑顔である。
SONKA(ションカ)はハム、CSIRKE(チルケ)はチキン、TOJÁS(トヤーシュ)は卵。
ションカの笑顔の口はUBORKA(ウボルカ)きゅうり(cucumber)である。
きゅうりと言えば、Commission Regulation (EEC) No 1677/88) という、1988年の欧州委員会規則で、きゅうりの品質基準を定めたものがある。(2009年廃止)
・きゅうりをエクストラ、クラス I、クラス II、クラス IIIの品質区分に分類
・各クラスで求められる品質(形、傷、熟度、重さなど)を具体的に規定
・サイズ(重さ)基準の規定
・包装の表示義務(産地、クラス、サイズなど)
出荷段階だけでなく、マーケティング段階すべてに適用されるというものだ。
きゅうりの曲がり方にまで規定があり、細かいルールが官僚主義の象徴と揶揄された。
この規則により、市場に流通できず廃棄されるものも多かった。
こういった規則はないが、この状況は日本人にも耳が痛いところだ。
以下、第9週の講義内容のまとめと、第10週セミナーの小テスト現況をまとめる。
ギリシャの加盟申請
ギリシャは第二次大戦中はナチス占領下、戦後は英国の管理下で、国王派と共産勢力の内戦となり、共産化を恐れた米国が介入、共産勢力は倒される。
1949年 内戦終結
※ 民主化が進んだが、脆弱だった。
1959年 EEC加盟申請(Article 237)の門を叩かなかった
→ 正加盟申請を目指す状態ではなかった
・経済低水準、EEC加盟国との格差大
・EEC加盟の義務(関税同盟・共通農業政策など)をすぐに履行不可
・内戦後の復興期で不安定
→ EEC条約第238条(Article 238)を利用
※ Article 238:非加盟国とEECが自由貿易・経済協力などの連合協定(Association Agreement)を結ぶための条文(加盟の一歩手前)
1961年 Association Agreement 締結
→ ギリシャが備えるべき制度・体制(institutions)に関しての伝達
・民主的政治制度の安定性(民主主義・議会制)
・司法の独立
・行政能力(規制の執行能力)
・市場経済制度の整備
※ Association は Membership ではない
協定の内容
・22年の移行期間での関税撤廃(Eliminate all the tariffs)
・ギリシャの農産物に対する優遇措置
・EEC からギリシャへの経済援助
・将来の完全加盟に向けた漸進的統合(gradual process)
※ 西欧経済圏に段階的に取り込む協定
EECが外部からギリシャの近代化を援助
1967年 Military Junta(軍事政権):軍事クーデター
→ ECの反応:協定の凍結(禁輸措置、財政支援停止)
軍事政権はキプロスのギリシャ併合を強く支持し、キプロスと関係悪化
1974年 キプロスのギリシャ強硬派を利用し、クーデター実施
→ トルコがキプロスへ軍事侵攻(北部占領)
→ ギリシャ軍事政権打倒され民主化へ、キプロスは南北分断へ
(ギリシャは外交的孤立)
1975年 ギリシャ加盟申請(submission of application for membership)
カラマンリス政権(Konstantinos Karamanlis:1974-80 PM)にて国民投票
→ 王政廃止・共和制移行、EC加盟を推進
⇄ 全ギリシア社会主義運動(PASOK:Panhellenic Socialist Movement)はEC加盟反対
ECもギリシャを加盟させること自体はウェルカムだったが、
・政治制度、産業の復興(Rehabilitation):民主主義の安定的回復・産業高度化要
・キプロス問題(Cyprus):ギリシャ-トルコ関係の係争をECに持ち込みたくない
・経済近代化(Economic Modernisation):農業がGDPの20%程度を占めるが競争力なし
→ 生産性低い(隠された失業:disguised unemployment)
1970年代のギリシャの貿易はアンバランス
Tangible products(有形財)
・輸出:農産物中心、競争力低
・輸出:工業製品を依存
Invisible products(無形財・サービス)
・海運(Shipping):国際海運業
・労働力送金(Remittances):独などで働くギリシャ人からの送金
・観光業(tourism):1970年代後半から急速に成長
ギリシャ半島の地域差
アテネ・テッサロニキなど都市圏 → 工業・サービス業が発展、近代化が進む
地方農村・島嶼部 → 農業中心、低生産性・低所得
無形財依存地域(海運・観光の島嶼部) → 外貨獲得に貢献
1976年 ギリシャの加盟交渉開始
→ 以下の理由などから進捗は遅かった
・農業・漁業政策のCAPへの適合
・経済構造改革の計画
・地域開発・構造基金の分配
1977年 ECはギリシャにスピードアップするよう圧力をかける
ギリシャ加盟に対する各国懸念事項:
伊・仏は農業分野 → ギリシャへCAPの支出⤴で、負担金⤴
西独は労働者市場 → ギリシャからの労働者移動⤴西独の賃金・労働条件への影響⤴
それぞれ、初期は制限付きで、
・CAPは10年で段階的に適応させる
・労働市場の開放は5~7年かけ段階的に実施
と、対応した。
1979年 EC加盟条約(Treaty of Accession)署名
1981年 EC正式加盟
PASOKが勝利し、パパンドレウ(Papandreou)政権発足(1981-89年)
1982年 ブリュッセル覚書(Memorandum to Brussels)
・ギリシャ経済の構造的弱さの強調
・マクロ経済問題
・政策提案・長期計画
・国際・共同体へのメッセージ
PASOKはECからの完全離脱、NATOからの脱退・軍事同盟の見直しを掲げていた。
→ 実際には、離脱は諦め、より良い条件を求める交渉に終始
妥協案:Mediterranean Programme(地中海プログラム)
資金提供、経済近代化・地域格差是正・統合促進のパッケージ施策
(スペイン、ポルトガル、ギリシャ)
ギリシャは加盟によって、
ネガティブ:
・GDP⤵
・失業率⤴
・輸入依存⤴
ポジティブ:
・インフレ率⤵
・Invisible tradeが貿易バランスを補助
・Net recipient(実質受益国)となった
単一欧州議定書(Single European Act)
前回の記事で、サッチャーがぎゃんぎゃん言ったことを受けて、
1984年 Conclusions of the Fontainebleau European Council
(フォンテーヌブロー欧州理事会)
→ 英国に対しての是正案
※ Adonnino report、Dooge report(いずれも財政改革に関する報告)
→ The two ad hoc committees
1985年 西独のコール首相(Kohl)と 仏のミッテラン大統領(Mitterrand) が 共同提案
→ 財政改革とCAP調整を議論
1985年 White Paper on completing the internal market
(内部市場完成に関する白書)
→ 内部市場のの障壁を取り除く(物理的、技術的、財政的:fiscal barrier)
※ Products、services、labour、capitalの移動の自由化
Lord Arthur Cockfield(1985年に欧州委員会内部市場担当(Internal Market Commissioner)に任命)は議論段階のGreen Paperから行動計画のWhite Paperに昇格させた。
・内部市場の完成を1992年までに
・QMV(Qualified Majority Vote)使用の更なる促進
・欧州議会の権限拡大
・EPC
Inter-governmental conference (09. 85.-02. 86.)
Birth of the Single European Act
小テスト
写真:初めて全問正解した
毎度おなじみ、期末試験を受けるためには、最低6回パス必須の小テスト、の現況。
第1週:初週のためテストなし
第2週:合格 (3/5 点 - Kahoot! による選択問題)
第3週:不合格 (2/5 点 - Kahoot! による選択問題)
第4週:合格 (記述・用紙は未返却)
第5週:不合格 (記述・用紙は未返却)
第6週:合格 (4/5 点 - Kahoot! による選択問題)
第7週:合格 (4/5点 - Kahoot! による選択問題)
第8週:不合格(記述・用紙は未返却)
第9週:合格 (4/5点 - Kahoot! による選択問題)
第10週:合格(5/5点 - Kahoot!による選択問題) ← 今回
いや~本当良かった。しかも全問正解。
Kahoot!は、正答以外に、その回答スピードで加算される方式で点数が付加され、最後に参加者の順位が発表される。
今回全問正解したのは私のみらしかったが、表彰台にも上がれないという、回答スピードがいかに遅いかの露呈にもなった。
あと残り2週しかないので、「残り2週でどちらかは合格必須」という状況にならなくて良かった、良かった。
しかし、本日のセミナー終わりには、講師から「条件未達成の生徒」に関して、来週のセミナーで相談しましょう、と提案があった。
恐らく、救済措置のようなものがあるのだと思われるが、毎日の時間配分に気をつかうこのテスト期間前に、余計な課題は増やしたくないし、今日の条件クリアで御の字である。
他方で、今日結果がわかった、第8週の記述問題はこれまでで最も難しい内容だったのだが、20名程度の生徒のうち2名しか合格した者がいなかった。
ちなみにこの2名は、第9週までのテストはすべて合格している強者である。
本日の第10週もきっとパスしただろう。
まあそれにしても、良かった良かった。
.jpg)
0 件のコメント:
コメントを投稿