写真:破壊神シヴァ(ブダペスト動物園にて)
前回の波紋を呼んだシステム構成だった、オンラインテストの結果が出た。
21/30点の7割。
まあ、記述問題をページバックして書き直す予定が、システム上、書き直せなかったことを考慮すると、まあ及第点である。
そして、本日2回目のテストがあった。
前回と同じく、
・前ページに戻れない
・12問
・制限時間30分
だと思ったら、
・前ページに戻れる
・25問
・制限時間30分
だった。
始めた際は、そんなことに気づかないので、今回は最初からベストの記述回答を作成し、次のページへ行くよう粛々と進めた。
12問でページが終わらなかったので「あれ?」と思ったが、後半は選択問題ばかりだったので、時間はあまり気にせず最後まで行った。
最後に来て、前のページに戻れることに気づいたが、見直しする必要はないと考えテストを閉じた。
講義内容とテスト
これまでの講義内容とテストのタイミングは以下となっている。
第1週:イントロダクション
・新世界秩序(もう一度中国が覇者となるか?)
・グローバリゼーション
・文明の定義と分類、文化(ハンティントン VS フクヤマ)
・文明の衝突(ハンティントン)
第2週:イスラーム文明
第3週:イスラーム文明
第4週:日本文明
-オンラインテスト-
第5週:インド文明
第6週:中国文明(休講)
第7週:中国文明 + 休講分
第8週:ユダヤ(オンライン)
-オンラインテスト-
第9週:アフリカ文明 ← 今週
ということで、本日のテストトピックはインド、中国、ユダヤからの出題だったのだが、25問のうち
中国文明:12問(選択問題・記述式)
インド文明:5問(選択問題)
ユダヤ:8問(選択問題)
いちばんまじめに取り組んだのがインド文明だったので、たった5問しかなかったことを考えると、準備はちょっと失敗だった。
中国はまあなんとかなるだろうという感じでサラっとおさらいのみ。
記述式は正誤判定が後日だが、選択問題はすでに結果が確認でき、現状の誤答数は以下。
中国文明:4問
インド文明:0問
ユダヤ:1問
インド文明は選択問題のみなので、つまり満点である。
中国にもう少し時間をかければ良かったかも。とほほ。
インド文明
とは言いつつも、個人的にインド文明の内容には一番心惹かれるので、全体の内容からかいつまんで備忘録としてまとめておく。
インドは、多様すぎる文明や文化の乱立や、文字資料の少なさなど、様々な理由から、歴史の年表を作成するのが困難な文明である。
私の頭の中の歴史初期、おおまかな流れは、
①インダス文明(ハラッパー、モヘンジョダロ)
↓
②アーリヤ人の侵入
↓
③ヴェーダ時代(Vedic Period)
↓
④ブッダ、ジャイナ ※ ヒンドゥーはアーリアの侵入後から形作られ始める
①については、昔はアーリア人の侵入で滅んだとか言われていたが、現在では、河川経路の変動や気候変化など、環境の変化により衰退したという説になっている。
そもそも、ハラッパー(Harappa)やモヘンジョダロ(Mohenjo-Daro)からは、武器が何も出土していなく、たいそう平和な文明だったとか。
そして象形文字(Seals)は未解読(undeciphered)のまま。
印欧語族の移動
そして②。
元々、コーカサス・カスピ海地域にいたと言われる。
それが紀元前4,000~3,000年以降、移動を始める。(名前の通り、欧州とインド方面へ)
これは、クルガン仮説(Kurgan hypothesis)と呼ばれる。
アーリア人がインドに入った頃、イランではゾロアスター教(Zoroastrianism)が活動し始めた。
アヴェスタ(Avesta)が聖典であり、火の崇拝が特徴。
最高神はアフラ・マズダー(Ahura Mazda)で、日本車のマツダの英語表記は、この叡智の神と創業者の苗字をかけている。(Ahura は神)
悪い神はデーヴァ(Daeva)。
そして Holy Plant は Haoma。
インドのヴェーダ宗教(Vedic religion)では、アフラにあたるのはAsuraで悪い神。
デーヴァにあたるのはデーヴァ(Deva)で神。
Haoma は Somaとなる。
インド・イラン系アーリア人の分岐がこの変化(違い)を生んだ。
ちなみにアーリヤ(Arya)はサンスクリット語から来ており、「respectable」という意味で、それを現地民と区別するために自称した。(現地民は dasa)
ヴェーダ時代
ヴェーダには4つの神聖な本があり、その中で最も古いのが、リグベーダ(Rigveda)。(紀元前1,500~1,300)
アーリア人はインドの北西から侵入し、南東へと徐々に広がっていった。
その過程で、ベーダは口頭伝承により後世へ保存された。
多神教でインドラ(Indra)、アグニ(Agni)、ヴァルナ(Varuna)がいる。
順に、軍神、火の神、最高神。
漫画「ファイアパンチ」を読んだ人ならアグニの名は知っているだろう。
また、Varna system の基礎がつくられた。のちのカーストである。
ヒンドゥ―教はヴェーダ宗教に基づいているが、ヒンドゥーとヴェータは違う。
バラモン教
ヴェーダ時代のあとにバラモン教(Brahminism)が成立する。
カーストは4つのクラスに分けられる。
・バラモン(Brahmins):祭司
・クシャトリヤ(Kshatriyas):兵隊
・ヴァイシャ(Vaishyas):商人、農民
・スードラ(Sudras):奴隷
※ 不可触民(Untouchablesは後の成立)
この辺は手塚治虫の「ブッダ」を読めば良くわかるが、上位三段はアーリヤ人で占められ、生まれによって決められてしまう。
コンセプトは Religious purity or impurity。
不浄な職業、少数部族やノマドはスードラとされてしまう。キングはクシャトリヤから。
※ インドの独立後にカーストは正式に廃止された
インドの宗教の特徴
紀元前500年ごろ、マガダ(Magadha)という大国がインド北東部に成立。
その北側に位置するカピラヴァストゥ(Kapilavastu)でゴーダマ・シッダルター(ブッダ)が生まれる。(詳しくは手塚治虫を読むべし)
その後、悟りをひらいて仏教(Buddhism)が成立し、ジャイナ教(Jainism)、ヒンドゥー教(Hinduism)が出そろう。
これら3つの宗教に共通する思想は、日本人にも馴染み深いものだ。
・サンサーラ(Samsara):輪廻転生
・モークシャ(Moksha):解脱
・カルマ(Karma):業
・ダルマ(Dharma):戒律
この輪廻転生の、時間は循環(サイクル)するという考え方が、西欧の宗教(時間は線形に流れる)との大きな違い。
そして、輪廻転生を断ち切るためにモークシャを目指す。(仏教だと解脱:Nirvana)
善行をするか悪行をするかで、生まれ変わりの良し悪しに影響する。
ヒンドゥーの神々
冒頭の写真、シヴァ神は私のお気に入り。
彼が踊ると、炎ですべてを破壊しつくすので破壊神とされる。そしてヨガ(yoga:meditation)の神でもある。
瞑想も好きだし、破壊も好きとはちょっと正気でない。
他にも神はいっぱいいて、大きなくくりは以下のようになる。
・ブラフマー(Brahma):創造神
・ヴィシュヌ(Vishunu):維持神
・シヴァ(Shiva):破壊神
これもまた、創造 → 維持 → 破壊 → 創造・・・とサイクルである。
写真:クリシュナ/ Krishna (ブダペスト動物園)
ヴィシュヌ神は10人、そのうち最もポピュラーなのがクリシュナ(Krishuna)である。
マハーバーラタとラーマーヤナ
Mahabharata:
簡単に言うと、バーラタ一族による王位継承の親族間の骨肉の争いである。
18巻あり、うち4巻が戦闘。
Ramayana:
7巻構成。
10個の頭を持つ悪い神 Ravana にラーマ王の妃、シータがさらわれる。
ラーマ王は、弟ラクシュマナと、猿の神ハヌマーンと一緒にシータの捜索、Ravana をやっつけるとおいうお話。
やっつけた場所が Lanka という島で、スリランカのことだと言い伝えられる。
その後彼は1万年平和に君臨する。
漫画「スプリンガン」を読んだ方はラーマーヤナに関して明るいかもしれない。
ちなみにどちらの物語も有名なだけあってかなり面白い。
ヒンドゥーの伝統と文化の百科事典とも言え、宗教的義務やモラルなど、まじめな内容から、単純におかしく笑わせてくれる内容まで満載だ。
なんでも良いと思うが、YouTubeで見たマハーバーラタとラーマヤナを紹介しておく。
マハーバーラタは2倍速で見ても結構長いが、楽しめる。
マウリヤ朝
紀元前321~181年にチャンドラグプタ(Candragupta Maurya)によって成立。
彼の統治を助けたChanakya(Kautilya)による Arthashastra は、「経済力によって隣国を凌駕することができる。なぜならそれは強力な軍事力の維持を可能にするからだ」と説いている。(政治学の教科書的な書)
そして彼の孫、アショカ(Ashoka)が重要で、領土を拡張し最盛期の統治者だが、戦場の惨状を目にし、仏教へと改宗する。
そして、多くのライオンの石柱をつくり、仏教の保護と普及に努めた。
写真:アショカの石柱(講義資料より)
と、かなり自分の好きなところをピックアップしただけの内容だが、講義スライド、講義メモ、大学出版の教科書 Civilisations from East to West をもとにしたまとめ終わり。



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